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JWP メーカー様の参加について

ジャパンウールプロジェクト(JWP)は国産羊毛の利用促進と市場の拡大、消費者認知の向上を主目的の一つとしており、この観点からは多数のメーカー様による多様な商品開発と訴求が有利です。

この目的を共有し、洗いあがり原料または紡績済糸原料の供給をうけ商品開発してくださるメーカー様の参加を歓迎いたします。

制約事項

  1. 原料の総量には限界があります。参加牧場は拡大しつつありますが、ご要望の量が確保できない場合があり、その場合はJWPによる配分によります。
  2. 品質と納期は不安定です。工業用に規格の整った原料ではないため、フリースを集積後、品質評価、用途決定、加工方法の検討を行います。このため品質(夾雑物除去レベル、番手分布、色など)については事前に決定できず、また納期についても遅延することがあります。
  3. 開発・在庫・販売活動についてはJWPも協力いたしますが、一義的には参加メーカー様の責任において実施をお願いいたします。

国産羊毛の魅力

日本国内で定着した羊たちは英国など主要牧羊国家での主力品種群とは異なるものでした。この結果、国産羊毛は英国羊毛と比べやや細めの中番手であり、クリンプに富むという特性を持っています。意外にも日本の羊飼いさんたちは、羊にほれ込んで新規就農した人が多くいらっしゃいます。牧場規模はいずれも小さく、目の届く範囲で大切に飼育された羊たちの原毛は、牧場ごとに異なった特性を示すものの、いずれも羊飼いの愛着を伝える美しい羊毛です。

原料の調達と加工

日本国内では化炭処理施設がなく、水洗いのみでの洗毛となっており、少量の夾雑物がのこります。

2019年度は400kg、2020年度は1.9トン、2021年度は3トン程度を見込んでいます。洗毛歩留まりは6割ほどであり、洗いあがりベースではそれぞれ2kg、1.1トン、1.8トンとなります。これに染色、紡績の歩留まりを加味したものが糸量となります。

原料特性についてのご注文は対応が難しい状況です。たとえば30マイクロン以下だけ欲しいというご注文があったとしても、(1)現在国内牧場ではスカーティングのノウハウを普及させている段階であり、クラッサーが訪問することもない、(2)総量が少ないため、クラッシングした場合の量が生産ロットになりづらい、以上2つの理由により対応ができません。

商品開発における参考情報

これまでの国島株式会社における開発実績をご参考としてください。

国産原料100%の生産をおこなっており、実績としては紡毛7番が安定しています。生産ロットは歩留まりを考慮して一色80キロ以上が望ましいと考えます。梳毛については開発中です。

化炭処理をしないことから、これまでの開発は「ツイードが生まれたころのツイード」を目指し、ハードな風合となっています。しかし原料は本来のしなやかさを残しており、整理加工の方法により十分に柔らかな風合にも変化することを確認済みです。

コスト実績として、過去のトップ染め7番紡毛1kgのコストは6000円ほどとなっています。物流/加工工程の見直しによりコストは下げていく方向ですが、2021度のコストについては未算定です。

より豊かな風合や商品の幅のため、JWP協議会はメリノなど他原料との混合を許容します。この場合でも使用割合30%以上とし、国産羊毛含有比率を正しく表示していただけるようお願いいたします。

開発スケジュール

2020年度の開発スケジュール(実績)は以下の通りです。

4月 参加牧場の概要判明
6月 スカーティング済羊毛の到着
7月初 羊毛格付け
7月中 洗毛/染色投入
8月中 紡績投入
9月中 製織
10月末 全反仕上がり

2021年においてはまた異なったスケジュールとなる可能性があります。

参加申し込み

プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、国産原毛からの商品開発を志していただける方には、協議会会員としてお申し込みください。買受希望は会員さまのみお受けいたします。別紙、入会申込書および買受希望書を事務局宛にお送りください。

送付先メールアドレス: jwoolproject@gmail.com
または
〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町2-5-8 綿業会館4階 日本羊毛産業協会内

会員となるにあたり、法人様は年間5万円、個人様は年間1万円の協賛金のご提供をお願いいたします。2021年度春の毛刈り分に間に合わせるには4月末日までの参加お申出をお願いいたします。

多数のメーカー様のご参加をお待ちしております。