コリデールの話

コリデール

しなやかさと光沢の中番手、ニットにショールに何でもこい!
メリノ1/2、リンカーン1/2で19世紀末にニュージーランドで交配され、その後世界中に毛肉兼用の理想的な品種として広まった品種です。日本でも戦後多く飼育され、100万頭近くいた時代もありました。

しなやかだけど、芯のあるタフなファイバー。少し脂分が多いので、羊毛洗いにはモノゲンの量を増やして(10%)温度も70度くらいのかなり熱めの湯に漬け込んで動かさないようにします。2回目の洗いは5%モノゲンを用意し毛先を洗います。手際よく作業するのがポイントです。

やわらかさとタフさをあわせもつコリデールはショールにもニットにもOK!
赤ショールは木村こずえさん、白カーディガンは松岡今日子さん作。

コリデールの繊細さを生かしたセーターは、内木早由美さん作。透かしの編地がよく似合います。

コリデールはやわらかいだけじゃない、フェルトにするとメリノにはないしっかり立体になってくれるタフさもあります。バッグと帽子は坂田ルツ子さん作、ソフトクリームのような造形はコリデールならでは。
ゴットランドの冬毛の根元だけくっつけ、毛先のカールはラップで包んでフェルト化させるとこんな楽しいものもつくれます。
ケータイバッグはは米良裕子ちゃん。とにかく造形が楽しめるフェルトといえばだんぜんコリデールなのです。

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