SPINNUTS. 109号
スピナッツ109号
今号の特集は―これが反毛だ。―
B5版、56ページ
1,430円(税込)
2021年12月1日発行
ISBN:9784904443590
SPINNUTS・スピナッツは「SPIN+NUTS(紡ぎに夢中)」という熱いハートで1985年にスタートした雑誌です。羊飼いと出会い、スピナーと出会い、羊毛の糸紡ぎに夢中になるうち、羊から衣・食・住のすべてが賄えることを知りました。羊と羊毛を入り口に、暮らしを楽しくゆたかにする「種」をいっぱい仕込んだような雑誌です。
人と羊の暮らしは1万年
今号のスピナッツの特集は「反毛」です。
反毛とは、ウールの古着や工場から出る糸クズをほぐして、もう一度原料に戻した再生ウールのことです。
日本では60年以上の歴史を持っています。
羊が導いてくれる持続可能な暮らし、羊的な考え方を、今自分のいる環境で応用できないか…。
改めて学び、考えたいと思います。
特集 これが反毛だ。
※上記誌面には反毛の実物サンプル(布裂からワタ、糸、毛織物まで)が付いています。
物語のあるフェルト 空想の旅 山本亜希
“FELT・フェルト”とは羊毛に水をかけて縮ませたもので、羊を家畜化して以来の長い歴史があります。そしてニードルパンチとは19世紀に楔のある針で繊維を絡ませた新しい技法です。この2つの技法を駆使した山本さんの作品は、その波間から風や櫓の音を感じます。羊毛が空気を含んで時空を詰め込んているからでしょうか。
SDGsを学ぶ、考える、行動にうつす…ために 千葉真美
コロナがきっかけでこの2年、世界中がギギギと方向転換、「新しい価値観」に向かって角を曲った気分です。今号は図らずもSDGsに絡むページが集まってきました。千葉さんの「SDGs」の記事では、国連の17の目標の中の、「つくる責任つかう責任」「海・陸の豊かさを守ろう」という目標に向かって、具体的な姿を読者と一緒に考えたいと思います。
※関連企画として、下記記事の著者、千葉真美さんを講師にお迎えし、オンライン座談会「衣生活とSDGsを考える」を12月12日(日)に予定しています。
詳しいご案内は12月7日(火)に当ウェブサイトにアップします。
定員になり次第締め切りですが、申し込みの最終締め切りは12月10日(金)12:00です。
【タテ書き目次】
- 連載・手紡ぎの風景109「スピン・ナッツが集まると地球は動く⁈」
- 人と羊の暮らしは1万年
- 特集・これが反毛だ。
- 連載・庭暮らし その9「蟲もいっしょに」 石田紀佳
- 連載・続 〇歳からの草木染 番外
「こどもたちの染のおっちゃん 斎藤洋さんのこと」 - 連載・物語のあるフェルト・空想の旅「その2 白地青海波に帆掛船文様紅型」 山本亜紀
- 連載・ひつじ写真館 第9回「スウェールデール」 平林美紀
- 連載・古今交歓Ⅱ「ゲートをくぐると」 小林桂子
- 第11回 “Fleece of the Year 2021” 国産羊毛コンクール
- ジャパンウールプロジェクト
- 連載・チリ交春秋 第40回「ミックス古紙」 岩井和一郎
- 読者のページ・Sheep Station part2 宮出そら
【ヨコ書き目次】
- おもちゃ箱・OMONちゃんの台所MEMO
- 「SDGsを学ぶ、考える、行動にうつす…ために」 千葉真美
- 連載・ははの手仕事 第11回「フェアアイル ベスト」 笹谷史子
- 連載・あそびのたね 第7回「留める」安宅未希
- 連載・妄想アートヤーン No.9「ワイヤーヤーン 前編」 ナカタアヤコ